今月号のアクタスにも取り上げられていたのですが、
今の時代、大学入学者の50%超が一般入試以外の方法で入学しています。
一般入試以外とは、
⚪︎学校推薦型選抜(公募型と指定校型)
⚪︎総合型選抜(旧AO入試)
⚪︎その他
といった感じに分けられ、これらをひっくるめて「特別選抜」と呼ばれております。
この「特別選抜」による入学者の割合は、今後、ますます増えていくことと思われます。
それは今、少子化がどんどん進んでいるからです。
〝学力では測れない個性や能力を持った、将来有望な生徒を受け入れてあげたい!〟
という大義名分もありますが、
〝一般入試よりも早く、定数を確保して経営を安定させたいという大学側の思惑〟
という実情もあると思われます。
それが
「少しでも早く受験生活を終えたい」
「大学に入るチャンスが増えるのはありがたい」
という生徒・保護者側のニーズとマッチしているのです。
ただ、この50%超となっている「特別選抜」にまだまだ消極的な姿勢を取る高校も少なくありません。
理由は色々と考えられます。
⚪︎特別選抜で合格するという保証はなく、ダメだった場合にその対策に費やした時間分、一般入試に支障を来たす
⚪︎特別選抜は色々あって、実はよくわかっていない学校の先生がいる
それに力を入れると学校の先生の負担が増えてしまうので対応したくない
⚪︎特別選抜による入学割合が、私立大学が約束60%に比べ、国公立大学が約20%となっており、国公立の実績にこだわっている高校では消極的
(国公立の20%も5人に1人と決して少ないとは思いませんが)
⚪︎1人の生徒が一般入試で複数の大学の合格をしてくれることで、高校として合格実績というアピール材料が増える
などなど。
ここで私が言いたいのは、「特別選抜」を高校があまり説明してくれなくても、先生に断られたとしても、
本人が本当に行きたい大学であるのなら
「簡単に引き下がってはいけないよ」
ということです。
塾としては特別選抜だと早めに入試が終わり、数ヶ月間分、収益が少なくなるんですけどね笑
ただ周りを納得させるためにも、できれば遅くとも「高2の冬」から動いてほしいものです。
まずは実際に希望大学の入試要綱を確認してみてください。
評定による制限、英検などによる基準、オープンキャンパス参加などの条件があるかもしれません。
その上で、特別選抜のことをよく知る先生や塾に相談してみましょう。
そして「特別選抜」はあくまでも合格するための機会が増える程度に捉え、
一般入試で合格するだけの学力をつけていくための勉強を決しておろそかにしないでください( ̄^ ̄)ゞ
甘く考えていると痛い目にあいますので。
ということで、今回は大学入試の現状についてでしたが、
近い将来、「一般入試」という呼び方も「学力入試」みたいに呼ばれる日が来るかもしれませんね( ^ω^ )